心理系大学院受験向けのおすすめ参考書をジャンル別に紹介します。
ここで紹介する書籍はプロロゴスで使用している補助教材や受講生におすすめしている参考書、また受講生からのおすすめ書籍などを集めています。
ぜひ受験勉強の参考にしてください。
■心理院単
※プロロゴス作成教材。
※プロロゴスレギュラー講座の補助教材として使用。
心理学の英文で頻出の英単語をまとめた単語集。心理英語を読むうえで重要な英単語を出る順に、出る和訳で勉強することができます。また、各単語には例文も掲載されているので、簡単な英文和訳の練習にも使えます。
■心理英語 読解&文法マスター
※プロロゴス作成教材。
プロロゴスで作成した教材です。文法書をしっかり勉強した後に使用するほどよい長文読解の教材がなかったので作成いたしました。訳はできるだけ直訳にするように意識をしており、独学での勉強ができるようにしています。難易度はやや易しい~やや難しいといったレベルになっており、これ一冊をしっかりやればほとんどの大学院で対応できると思います。
■公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード100 心理英語編 (KS専門書)
ある程度の和文読解および和文英訳の練習に最適です。頻出キーワードに関する英文とその和訳が掲載されていますので、自分の和訳が正しいかどうかチェックしながら英文和訳の勉強をすることができます。和訳は一部、意訳がされているため「なぜこのような訳になるのか?」が分からないこともありますので、ある程度英文法の実力がある受験生向きかもしれません。ただ、長文の参考書・問題集としてはもし上記の「心理英語 読解&文法マスター」とこの本の二冊だけをしっかりやれば、大丈夫だと思います。
入試では英和辞書の持ち込み可の大学院も多いですが電子辞書は使えませんので、紙の辞書を持っていない受験生はできるだけ早めに紙の辞書を購入し使い方に慣れるようにしておきましょう。おすすめの英和辞書のポイントは、1.ある程度のボキャブラリーが掲載されている(中学生の時に使用していたジュニア用英和辞書は収録語数が少なすぎます)、2.用例や例文が掲載されている(語彙数が多いが例文が少ない辞書は、単語の使い方が分かりません)の2点です。ジーニアス英和辞典はこの2点を満たす辞書で、私も長らくジーニアス英和辞典を愛用しています。
心理学辞典の購入は必ずしも必要ではないと考えます。最近では、手持ちの参考書にも載ってない専門用語を調べるときにはインターネットで調べることもできます(信ぴょう性に問題がある場合もありますので、複数のホームページで内容を確認してください)。もし買うとすれば下記の辞典をおすすめしています。
従来の心理学辞典は「あいうえお順」で用語が掲載されているものが大半ですが、この辞典では、領域別に専門用語がまとめて掲載されているのが特徴です。調べたい専門用語をチェックするだけでなく、関連用語なども近辺に掲載されており、関連知識も身に付きやすい構成になっています。
さらに、辞書の後半には心理学者のリストと説明にも紙面を取っており、他の辞書には見られないほど人名の解説も充実しています(顔写真もついていて覚えやすい)。大学院受験では、心理学者の暗記も必須のため、大学院受験に最適な心理学辞書だと思います。
臨床心理学辞典の決定版です。手元にあれば大学院受験だけでなく、大学院入学後も臨床心理士になってからも長く使える1冊です。ただし非常に高価なので必需品というわけではありません。もしお財布に余裕があれば買っておいてもいいかなという感じです。
過去問などでちょっと深い問題が出てくる場合、ほかの本では調べられない内容でもだいたいこの辞書にあたれば間違いないです。ただし、長らく改訂されていないので、新しめの情報などは掲載されておりません。
心理学全般を勉強するのに最適なテキストを2冊紹介します。特に基礎心理学は難関校以外では基本的な用語説明を求めるパターンが多いため、テキストは1冊か2冊厳選してそこに書いてある基本的なキーワードがの定義が書けるようにトレーニングをしてください。覚えるべき内容を絞り込んでアウトプットの練習に時間を多く取るのが勉強のポイントとなります。
■公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード100 心理学編
大学院受験に特化したテキストのため「受験で出る知識」に絞り込み、効率的に知識を吸収することができます。
使い方は様々ですが、まず一通り読みどんな内容を押さえるべきか全体像を把握した後で、1つ1つキーワードを書けるようにアウトプットの練習をするとよいでしょう。
解説もやさしく書いてあるため、心理学初学者でも内容が理解しやすく使いやすい参考書です。
■心理学 (New Liberal Arts Selection)
心理学の幅広い知識を網羅しており、この1冊に含まれている内容をマスターしておけば基礎心理学に関しては十分と言えるでしょう。
受験する大学院によってはここに書いてある内容をすべて覚える必要はないかもしれませんが、時間に余裕のある受験生や、難関校を受験予定の受験生は通読しておくとよいでしょう。
また、通読する余裕のない受験生には、勉強する中で必要な時に辞書替わりに該当箇所を読むという使い方もいいでしょう。
精神医学と臨床心理学は、大学院受験で幅広くまた詳細に問われるジャンルのため、精神医学や臨床心理学に特化したテキストが必要です。ここで紹介する3冊は、大学院受験で必要な精神医学と臨床心理学の必須知識を平易な文章で解説しており、受験生にも使いやすいものとなっています。
■よくわかる臨床心理学 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)
各テーマが数ページでまとめられていて読みやすい1冊です。
臨床心理学から精神医学まで必要な知識はこの1冊をマスターすれば難関校を除くほとんどの大学院受験で通用します。
また、近年大学院受験でも出題されやすい「臨床心理学の研究法」も詳しく掲載されているのが特徴です。
この本についてはブログで感想を書いておりますので、こちらも参考にしてください。
■臨床心理学 (New Liberal Arts Selection)
精神医学や臨床心理学について分かりやすくかつ詳細に解説してあります。大学院受験では、心理面接の流れや留意点について論述問題で出題されることがありますが、本書では心理面接に関する内容も詳しく書かれており、大学院受験用テキストとしても最適です。
難点はページ数が多いこと。時間に余裕がある人はまず通読することをおすすめしますが、時間がない人は、辞書替わりに必要な部分を読むという使い方でもいいかと思います。この本についての感想はブログでも書いておりますので、こちらも参考にしてください。
■公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&過去問30 院試実戦編
大学院受験では事例問題が出題されることもありますが、これまで事例問題対策に対応できる適度な書籍がありませんでした。 本書では、実際に大学院受験で出題された事例問題を使って解説してありますので、事例問題が出題される大学院を受験予定の方には格好の参考書です。
臨床心理学、精神医学の基本的な勉強をひととおり済ませてから、本書を活用するとこれまでの専門知識の理解が深まり、臨床事例問題や応用問題などにも対応できる力を身につけることができるでしょう。
■’18-’19年版 臨床心理士試験徹底対策テキスト&予想問題集
本書は臨床心理士資格試験対策用のテキストですが、このテキスト部分の内容が大学院受験にもマッチしています。
他の参考書では載っていないけれど、大学院受験ではよく見かける知識などもコンパクトにまとまっています。「受験間近の頃はこのテキストばかり使っていた」と言う合格者も多数おり、評判のよい1冊です。
基礎心理学、統計などのジャンルも掲載されていますが必要最低限の内容だけに絞り込まれているので、これらのジャンルに関しては、他の参考書をベースにした方がいいでしょう。