※この出題傾向は2016年12月27日に記載したものです。今後出題傾向が変更される場合もございます。
穴埋め問題20問と300字程度の論述問題4題で構成されている。穴埋め問題で出題されているジャンルは幅広く、基礎心理学(学習心理学、認知心理学など)から臨床心理学、精神医学、統計に及ぶ。また、大脳生理学の他、法律関連も出題されているので、心理臨床に関連する法律は目を通しておくようにしよう。
難易度は基本的なものがほとんどである。一部、難易度の高い問題も出題されているが、まずは基本的な問題で確実に点数を取っていくことを目標にして、基礎知識をしっかり身に着けることが第一である。また、本番で「知っているはずだけど用語が出てこない」といったことがないように、過去問や他の大学院の穴埋め問題などを利用して、アウトプットの練習を必ずしておくこと。「テキストを流し読むするだけ」は厳禁である。
論述問題は、心理臨床に関する事例問題が必ず出題されている。「このような場合に、臨床心理士はどう対応すべきか」「このような場合の留意点について述べよ」などの形式で出題されることが多い。また、穴埋め問題と同じく法律関連の論述問題が出題されることもある。その点においても、関連する法律については必ずおさえておこう。なお、これまでに出題されたことのある法律は以下の通り。
・労働安全衛生法(ストレスチェックに関する問題)
・DV防止法
・発達障害者支援法
・児童虐待防止法
また、論述問題では必ず1題、統計または研究法に関する問題が出題されているので、統計および研究法も力を入れて勉強しておこう。
論述問題は必ず過去問を指定文字数で書き、300文字で書く練習をするとよいだろう。
大問2題から構成される。1問目は、専門用語のマッチング問題である。正誤問題や、専門用語と人名マッチングが、専門用語と関連用語のマッチングなど、毎回様々な形で出題されているが、いずれにしてもまず、専門用語の英語を覚えていることが求められる。そのため、心理学を勉強する際にも、必ず専門用語は英語表記も合わせて覚えるようにすると効率的に勉強を進めることができる。
2問目は、英文のアブストラクトと要約である。要約は350~450字程度の指定がある。英文そのものの難易度はそれほど高くはないが、研究論文の要約を読みなれていないと多少てこずるかもしれない。そのため、まずは過去問を使って指定文字数で要約をしてみよう。その後の勉強方法としては、心理学の専門雑誌から英語のアブストラクトを使って、実際に350-450字程度で繰り返し訳すトレーニングをするとよいだろう。