※この出題傾向は2016年12月27日に記載したものです。今後出題傾向が変更される場合もございます。
大問3問で構成されている。1問目は穴埋め問題10問、2問目は用語説明5問、3問目は心理学研究の結果概要を読み、それに関するデータの読み取りや関連する統計知識を記述する問題が出題されている。
穴埋め問題は、精神医学、臨床心理学に関する問題が大半を占めているが、研究法や統計、基礎心理学などからも出題されているので、基礎心理学も手を抜かずに押さえておこう。出題内容のほとんどが基本的な難易度である。
用語説明も多くが精神医学、臨床心理学に関する用語であり、1、2問が基礎心理学から出題されている形である。用語説明は2、3行程度でまとめる必要がある。定義だけでは文字数が足りない可能性があるので、2、3行で用語説明ができるようトレーニングが必要であろう。
穴埋め問題と用語説明の頻出領域は精神医学、臨床心理学、発達心理学である。これらのジャンルはしっかりと勉強し、それ以外の基礎心理学に関しては最低限基本的な用語は回答できるように勉強しておこう。
3問目の研究結果に関する問題は、苦手意識を持つ受験生も多いだろうが、実際にはそれほど難しい問題ではなく、基本的に心理学の研究論文で見かける統計結果のデータが読めること、そして、基本的な統計に関する知識があれば解けるはずである。以下のデータについては結果の表が読めるように勉強しておこう。
・カイ二乗検定
・t検定
・分散分析
・相関分析
・因子分析
・重回帰分析
また、信頼性と妥当性に関する問題も形を変えて頻繁に出題されているので、これらについての知識はしっかりと押さえておこう。
大問2問から構成されている。どちらも精神医学、臨床心理学のジャンルからの出題である。どちらの問題もおおよそA4で1枚程度の英文量が出題されているが、出題形式は、部分訳や内容理解の問題のため、英文量としては適度であると考えられる。そのため、受験生は、時間内にすべての問題に回答できるスピードがあることが合格のための前提となるだろう。
内容理解の問題は、指定箇所の要約や、正誤問題など様々なパターンで出題されているが、回答となる英文の場所が分かれば回答することはそれほど難しくない。
英文も標準的な難易度なので、9割以上の正答率を目標としよう。