〈心理学〉
1月ごろから独学で、心理学の本を読んだり、まとめたりしていたのですが、今考えるとその頃のペースが予備校に通う頃に比べるとかなり遅かったです。予備校では実践講座をとっていましたが、翌週までのテストの範囲がだされ、そのテストで80点以上を目標に家で勉強をします。予備校の用語集とテキストを中心にとにもかくにも暗記です。心理学初学者でしたし、家事や子育てなどの時間の制約もありましたので、はじめのころはこんな量覚えられるわけないでしょと思いながらも必死でやっていました。ほとんどテキストと用語集しかやっていませんでした。受験前に、受ける大学が論述中心のところもあったので、論述の参考書などもみましたが、中心はテキストと用語集でした。
試験直前になると過去問もやりはじめ、足りない知識を先生にきいたりインターネットで調べたりして補いました。また過去問は答えはのっていませんが、先生に全部みて頂けるのでとても助かりました。
残念ながら秋受験には落ちてしまいましたが、春受験にむけても、とにかく心理学に関しては用語集とテキスト中心で、用語集はボロボロになるまで何度も繰り返しました。覚えたと思っても時間がたつと忘れてしまうので、最後の方はとにかく一通り読むだけでも毎日やりました。予備校のテストではほぼ90点以上、時には100点もとり、ほんとに知識が定着してきたなと実感しました。
春受験の時、試験前に過去問を解くのは知識もかなり定着してきたし楽しかったです。なかなか時間がなくて過去問も直前になってしまいましたが、過去問でできなかったところを一度くらい調べても忘れてしまうので、できなかったところを何回かやった方がいいと思います。実際の試験でこの問題、過去問でみたなと思っても、書けるまで訓練していないので、書けないということがありくやしい思いをしました。
また大学院によっては知識だけではたちうちできない、受験者の考え方などを問う問題もありますが、やはり大学院によって特色があり、大学院側の求めている答えの像のようなものがありますので、何を書いていいのかわからないところは先生に相談するのが一番だと思います。
用語説明は用語集やテキストで問題ないと思いますが、600字などの長い論述などは、どのように知識を組み合わせて書くのかの訓練が必要だと思います。時間がないときは、テキストや参考書の論述の回答を読んだり、その問題に対し、こういう流れでこの知識とこの知識を書くと頭のなかで整理して、復習しました。長い論述もだいたい知識の組み合わせなので、用語集の知識はやはり大事だなと思いました。
とにかく知識の定着においては、スポーツのように何度も何度も反復することが大切だと思います。
独学していてはついズルズルと自分のペースで学習してしまいますが、予備校では毎週テスト範囲が決められ、とにかくそのテストで高得点をとるという目標を達成するために家で勉強するので、目標が明確でペースを崩すことなく勉強し続けられました。この毎週のテストがなかったら、確実に、まだ試験まで時間があるので大丈夫だろうと高をくくってだらけていたことでしょう。毎週のテストがあるからこそ、その日を目標にがんばり、モチベーションを維持することができました。
〈英語〉
英語に関しては、心理学に比べてあまり時間を割きませんでした。英語は大学受験の名残などもあり結構自信があったのですが、心理学用語満載の英文がほぼ意味をつかめず、はじめのころは不安になりました。しかし英語もとにかく院単の暗記と毎週のテキストの予習、復習に徹し、心理学の論文のような試験問題にもなんとか太刀打ちできるようになりました。英文の量が多いので時間内に終わらせられるか不安でしたが、院単の例文を毎日やっていると知らず知らず英語の構造をパッとつかむコツが身についたように思います。院単も毎週宿題があり、高得点をとるために毎日やりました。
〈面接〉
どちらかというと初めは面接を軽視していたところがありました。
しかし臨床心理士の大学院は面接を重視しているということが分かってきて、春の時は秋より真剣に面接対策をしました。予備校で先生や他の受講者の前で発表し、意見をもらい、それをもとに何度も修正しました。客観的な意見がきけてとても参考になりました。
筆記試験の対策も大変でしょうが、更にいろいろな質問事項をシュミレーションしていった方が、本番で焦らないと思います。
〈受験を終えて〉
私は秋受験で落ちましたが、この予備校のほとんど大半の方が秋受験で受かっています。
秋受験で落ちた時は1か月位おちこんでいましたが、ここで諦めるわけにはいかないし、11月頃からまた勉強を始めました。2月の試験までそんなになかったので、直前期はいくら勉強しても受かるイメージがわかず、どんよりした気持ちで勉強していましたが、とにかく勉強はしていました。
予備校のテストで高得点はとっていたものの、また落ちたらどうしよう、来年もやるのかなと鬱々とした気持ちでいました。受験2回目の第一志望も筆記試験はまあできたものの、面接の手ごたえもそれほどよくはなかったし、絶対落ちてると思ったのですが、とにかく不合格の文字をみて次の志望校に切り替えようという思いでインターネットを見ると、合格ですという文字が飛び込んできて、ほんとうに心から嬉しかったです。
1年間とにかく勉強してきたのであーもう勉強しなくて済むんだなと思ったのと、自分の人生において一歩前進することができたという嬉しさでいっぱいでした。
臨床心理士の大学院受験は大学受験のように偏差値もないし、筆記試験でできたと思っても落ちたり、いったい何が原因で落ちたのか不明確だな思うこともありますが、とにかく学力がある程度のレベルにまで達していないとおはなしになりません。そのため、筆記試験対策と面接対策、両方をしっかりやるべきだと思います。
私はこちらの予備校を選び、1年間真剣に勉強してきて本当に良かったと思います。先生との距離も近く、細かいことまで質問したり相談できますし、予備校で先生や他の受講生の方達とたわいもない話をしたり愚痴をいったりするのがストレス解消になり楽しかったです。
また勉強して高得点をとるというのがとても充実感があり、毎週とにかくそれを目標にがんばりました。この週1回通って高得点をとるために頑張るというペースのお蔭で1年間を乗り切ることができました。
山崎先生や他の受講生の方々、協力してくれた家族のおかげで夢に一歩近づくことができました。ほんとうにありがとうございました。