受験対策
大学では、教養の授業で心理学を少し学びましたが、本格的に勉強するのは初めてだっため、最初は何から始めて良いか戸惑いました。昨年は予備校に半年間通い、そこで心理学の基礎・統計学について学びました。昨年は2校受験しましたが、結果は不合格でした。今年の3月大学を卒業し、もう一度大学院受験に挑戦することに決めました。予備校でのテキストがあったため、今年度はまず復習から入りました。ただ、一人で勉強していくのは不安だったため、実家の愛知県で個別で心理学の講座が受けられ、また研究計画書の指導が受けられるところを探しました。そこで「プロロゴス」を知り、山崎先生と出会いました。個別指導なので、不安に思っていることや、受験についての悩みを相談できて本当に良かったです。研究計画書については、前の年にも作成したのですが、不安があったのと、書き直したいと思っていたため、個別での指導を強く希望していました。研究計画書については後でも書きますが、作業が多く時間もかかるため早めに取り掛かることをお勧めします。
生活
朝は2時間ほどアルバイトをし、10時から愛知県図書館で勉強しました。メリハリのある生活をすることが本当に大切であると思います。でも、ずっと受験勉強と考えると息が詰まってしまうので、たまには息抜きも必要です。私は、図書館で借りてきた教育関連の本や、「夜回り先生(水谷修先生)」のドキュメントのDVDを見て、将来本当に子どもに携わる仕事がしたいんだという意思を固め、モチベーションをあげていました。また、「境界性パーソナリティ障害(著:岡田尊司 幻冬舎新書)」などの文庫本も、精神病の概念を掴むのにとても役立ちました。
一人で勉強していると、どうしても周りと比べたり、不安になることもありましたが、そういう時は原点に戻って「どうして臨床心理士を目指したいか」という気持ちを確認する作業が私にとっては大切でした。
勉強方法
英語は単語を忘れていたため、高校の時使っていた単語の本で復習をしました。短期間で単語を覚えるのは、「ターゲット1900」の単語カードや、DSターゲット1900が役に
立ちました。心理学の専門用語も覚えておかないといけません。わたしは、自分で作った語句説明のノートに、書き込んでいきました。また、長文を普段から読む訓練をしておくことが大切です。色々な大学院の過去問を問いてみると良いと思います。試験では、長文を2題ほど出題されることが多かったです。長文を読むにはとにかく、スピードが必要です。辞書持ち込み可の大学院が多いと思いますが、分からない単語が出てきたたびに引くのでは、時間が間に合いません。どうしても分からない単語だけ、引いて、後はすらすら読めるくらいにしておくと安心だと思います。
心理学は、重要な用語をまとめたノートを1冊作りました。自分の言葉でまとめることが大切です。暗記するのではなく、人物や、関連する語句が頭に浮かんでくるまで、理解することが大切です。まとめる時の文章は、形式を統一しておくと分かりやすいです。例えば、最初に、「提唱者」、「用語の定義」、「くわしい内容」…といった感じです。自分で作ったノートは、見ないでも書けるように、練習しました。試験直前も、色々確認しないと…と焦りますが、最後は自分で作成したノートを何回も見直しました。
研究計画書
私は昨年作成した研究計画書からテーマを変えたため、1からのスタートでした。最初は6月ごろプロロゴスに相談しました。完成したのは、8月ごろだったため、なるべく早いスタートを切ったほうが良いです。テーマに関するキーワードを3,4つに絞り、それに関する論文をどんどん集めていく作業から始まりました。先生に大学院で研究していきたい内容を伝え、方向性を見つけていき、次の回までに論文や資料を集めていくという作業でした。読んだ論文は、エクセルで表にして、「論文に大体どんなことが書いてあったか」をまとめていくと分かりやすいです。先生のアドバイスも適切で、分かりやすかったです。
また、研究計画書の形式の基礎や、言い回しなども丁寧に教えていただいたので、今後にも役立つ指導をしていただき感謝してます。大体、テーマを決めてから3ヶ月くらいで書き上げることができました。論文は、Ciniiや国立大学の図書館、国立国会図書館を利用して集めましたが、集めるのと読むのにも時間がかかります。テーマは、自分の興味のある分野、本当に研究していきたいと思う“動機”がしっかりしているものを選ぶことが大切だと思います。そのほうが、面接でもしっかり答えられるはずです。
過去問
過去問は資料・願書の取り寄せのときにお願いすると3年間ほどの過去問がもらえます。
過去問の対策をしっかりすることは本当に大切だと感じました。やりこんだ分だけ、大学院への準備もできますし、傾向もつかめます。また、大学院のパンフレットやHPで教授の研究をチェックしておくことも大切だと思います。その教授の研究していることが中心に問題が作成されていることは結構あります。受験する大学院ごとに対策を立てノートを作るのも良いと思います。また、自宅で問く時も、時間を測ってやってみるとよいと思います。
最後に
いまはネットで色々な情報があるので、インターネットのサイトを有効に活用するとよいと思います。過去の大学院受験の体験や勉強法が載っているHPもあり、他の人がどうやって勉強していたか知ることができます。
大学院受験の勉強は、一人での戦いですが、そんな時、山崎先生にご指導だけでなく、一緒に勉強の計画を立ててもらったり、励ましてもらったことは本当に強い支えとなりました。細かく丁寧なご指導をしてくださった先生に本当に感謝しています。
受験勉強はつらいと思いますが勉強した分だけ、自信がつきます。がんばってください。
【講師コメント】
受験中の生活や各教科の勉強法など詳しく書いていただいたので、これから心理系大学院を受験する方にもどんなふうに勉強をしていけばよいのか具体的にイメージできますね(^^)
Mさんも書いているように実際の勉強法も大切ですが、どのように受験のモチベーションを維持するかも受験生にとっては非常に重要なことだと思います。
Mさんは適度にバイトをしたり図書館で勉強するというルールを作ることで、上手に生活のメリハリをつけて受験勉強を続けてきたかと思います。
大学院の受験対策は長期戦です。途中で息切れせずコンスタントに受験勉強を続けるしくみを自分なりに作ることが大切ですね。